宮城県仙台印刷工業団地協同組合(仙台市若林区六丁の目西町1-43)
仙台印刷工業団地協同組合の特徴
仙台印刷工業団地協同組合は昭和38年に設立され、翌昭和39年に日本ではじめての印刷団地として国の認可を受け、昭和41年に完成いたしました。
以来、仙台の街の発展と共に生まれてくる様々なニーズに対応すべく、人材の育成、技術や設備の高度化に注力して参りました。組合員各社は同じ印刷、製本業でありながらも、それぞれのノウハウや設備に特徴を持ち、補完関係を築き上げ、企画・デザインから製造、加工そして物流にいたるまで、ワンストップサービスの提供が可能となるネットワークを構築しております。これが当団地の最大の強みであると言えるでしょう。また、こういった取組みによって、仙台地域のみならず、全国ベースでのお取引をいただいております。
さらに、高度情報化社会を迎え、IT関連と印刷を融合したビジネスに対しても取り組むなど、高度化・多様化するニーズに対しても積極的に対応しています。
組合員 17社
仙台印刷団地クラスター構想・ビジネスデザインセンター(BDC)
平成17年より競争力強化のための印刷団地クラスター計画を立て、東北大学との連携プロジェクトを始動させるなど、積極的に自己変革を推進してきました。その中で「ビジネスデザインセンター(BDC)」を立ち上げ、異業種・異分野と知恵を出し合ったソリューション機能を構築していく目標を定めたのです。
はじめに、東北大学大学院経済研究科・地域イノベーション研究センターと共同で、新しい印刷団地づくりに着手。今までと同じ仕事のやり方をずっとしていたのでは、印刷業の衰退化は防ぎようがなく、新しい時代に合ったビジネスの在り方を模索していきました。
結論としては、印刷業界単独での生き残りは難しく、他業界や他分野と一緒に知恵を出し合い、連携しながら新たな価値を創造していこうというのが基本的な考え方です。その具体的な取組みとして、平成27年開業の地下鉄東西線事業をにらみ、新たな価値創造のための拠点施設「BDC」を立ち上げ、主に商品開発やサービス開発など地域の企業が抱える様々な課題に対するサポートをしていくための民間の支援拠点を組合として立ち上げることとなりました。
BDC構想の具体化 – FLightと創業スクエア –
その決定を受けて、平成23年2月にインキュベーションセンター「FLight」がオープン。生れたての企業にオフィススペースを格安で提供するとともに、専門のインキュベーションマネージャーが経営をサポートし、企業が順調に成長していけるような支援を行っています。
創業スクエア
また、平成24年7月には仙台市から「創業スクエア」事業をスタート受託。これはマーケティングとデザインを両輪とし、東北一円の企業の商品開発やサービス開発をサポートする事業で仙台駅前のクリスロード商店街内の施設「東北ろっけんパーク」に事務所を構え、平成27年4月に印刷団地組合会館に移転しました。創業スクエア事業は既に終了しましたが、その機能は現在のBDCが引き継いでいます。
仙台市インキュベーションマネジメント(IM)事業・Incubation Center FLight(フライト)
宮城・仙台の起業率UPを支えるための拠点施設
平成22年、仙台市インキュベーションマネジメント(IM)事業としてIncubation Center FLight(フライト)は誕生しました。この事業はBDC構想の骨格を作りあげるとともに、様々なプロジェクトを通じて人的資源やノウハウの集積の場としても期待されています。
組合会館内の部屋をインキュベーション支援のスペースとして用意し、格安の家賃+経営指導で入居企業の成長を支援しています。また、支援ノウハウを共有するため、組合員向けの実践研修などの企画や運営も行います。
FLightの目的
FLightの目的は、不動産業ではなくインキュベーション業です。次世代のクリエイティブなノウハウを印刷団地内に「自ら育て持つこと」がその目的です。この事業は、BDCの核である、印刷団地ならではの差別化可能な付加価値の一つとして、印刷団地のブランド化につながると考えています。
実績
Flightと東経連ビジネスセンターとのコラボ事業
マーケティングとデザイン、モノづくりが一体化した印刷団地独自の実践型セッション
支援案件のマーケットリサーチを基に、印刷団地各社チームによるデザインプランのコンペティション
組合員企業
菊信紙工所
共同紙工
高速美術印刷
今野印刷
笹氣出版印刷
三慶印刷
新日本紙工
スズキ
武田製本所
トーユー
常盤化工
ハリウコミュニケーションズ
ビー・プロ
プレスアート
本田印刷
宮川ローラー
ユーメディア